女猎人 剧情|资料|动态
リース順では「突風! ミニパト隊」の方が先なんだけれども、実質上の三池崇史監督のデビュー作(本人談)のVシネマ。 水商売で働く女性などからボランティアで子供を預かっている池広和雄は、母親がなかなか迎えに来ない子供、リキを自宅に連れ帰ることにしたのだが、その途中で武器を持った集団に襲われてしまう。隙を見て逃げ出した和雄は、元アメリカ軍の特殊降下兵で、元恋人でもある式場早枝子の自宅に駆け込む。早枝子の家は地上げにあっており、廃墟のようになっていたのだが、本人が在宅しており、匿ってもらえることに。しかし、襲撃者は早枝子の家を突き止めており、再び襲撃してきた。相手は武装したプロ集団。何故、子供が狙われているのか? 「紅茶の美味しい喫茶店♪」でお馴染み、80年代アイドル柏原芳恵主演ということで、てっきり元アイドルの中途半端なお色気映画なんだろうと思っていたんだけれども、これがなかなかどうして、ハードなアクション映画なんですよ。柏原芳恵の下着姿というジャケットデザインは大人の事情ってヤツらしく、実際にはハードボイルド作家の矢作俊彦が脚本を担当しているのだそうだ。 だから、それこそ東映がVシネマとして世に送り出した最初の作品でもある「クライムハンター」ばりに、硬派なアクション作品なのよ。確かにね、ちょっと台詞のイントネーションがおかしい柏原芳恵の演技とかどうなのよって思っちゃう部分もあるし、元軍人っていう設定にも説得力がまるでない。日本の街中で拳銃バンバン、M-16までぶっ放すっていうトンデモな銃撃戦に、良くも悪くも古臭さがある。多分、斜に構えた今の若い映画ファンは、この手の作品を貶すんだろうなぁって思ってしまうんだけれども、慣れてる人間からすれば、今でも面白く観られます。 ヒロインの住処が地上げにあってるなんて設定も、要は家の中で派手なアクションがやりたかっただけ。だからあえて廃屋のような家に住まわせてるんですよね。そういう低予算を逆手に取った設定作りの巧さなんかは、既に三池監督らしさが出てるんだなぁって感じです。ちょっと鼻につく子役たちの演技なんかも、それこそキャラクター設定や演出で見事にカバー。笑いと驚きにうまく持っていっているんだよね。狙われている子供が、どこぞの国の王様の息子だったというクリビツテンギョーな展開も、クライマックスのあの台詞を言わせることで、想像以上にブラックになった。 とある理由で病院に潜入した柏原芳恵が、変装するために看護婦を襲うんだけれども、なぜかその襲われた看護婦がひん剥かれて、亀甲縛りで監禁されているという唐突にも程があるお色気シーンにぶったまげ。やたらと「カラムーチョ」という商品名を連呼する脚本。「宇宙刑事シャイダー」のアニー役、森永奈緒美に「痔」なんてセリフを喋らせるのも意図的なものだろう。ちなみに、三池監督曰く、今よりアクションのキレは良いとのこと。もっと少なく読む 2人のお客様がこれが役に立ったと考えています